ロク-リンシャ

単調な日常を維持するあなたへ捧ぐほんわかマガジン

文学フリマ全力レビュー!!!!!!!

f:id:rokurinsya:20170613153451j:plain

 

こんにちは! みつぼりです!

第7回目の座談会はやや番外編です。11/23に開催された第二十三回文学フリマ東京(通称:文フリ)という文芸作品専門の同人イベントに3人で行って参りましたので、今回はそれをレビュります。

 

ちなみに文フリの概略は以下の通り

  • 文学フリマは誰もが参加できる文学作品の展示即売会です。既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれずに文学作品を発表できる場を提供すること、作り手や読者が直接向き合あって交流できる場をつくることを目的とし、プロ・アマといった垣根も取り払ってすべての人が文学の担い手となれるイベントとして開催されてきました。2002年から東京を中心に開催されてきた文学フリマですが、少しずつ日本の各地域にその輪をひろげてきました。このたび文学フリマ百都市構想を立ち上げ、全国各地に文学の種を蒔き、芽を育て、花を咲かせることを目指します。(文学フリマ公式ホームページより)

 

 平たく言ってしまえば、”文芸作品のみのコミケ”という感じの内容・規模感でございます。出展ジャンルも小説にはじまり、詩歌、評論、エッセイなど幅広く、売られている品の出来も、印刷用紙をホチキスで止めただけのシンプルなものから、表紙イラストをプロが描き、印刷所に印刷・製本を頼んでいるような本格的な同人誌まで、さまざまでございます。

 

 ロクリンシャの3人は、学生時代にサークル参加をしていたことがあり、今回はおよそ5年ぶりに今度は純粋な一般客としての参加という感じでございます。

 

 今回は3人が一日かけて文フリの会場をじっくり周り、その中で感じた文学フリマの印象、これまでとこれから、買った冊子のレビューなどをざっくばらんに話した座談会の様子を記事にしております。

 文フリを知ってた人も知らない人も、興味がある人もない人も、行ったことがある人もない人も、漏れなく興味深い内容になっておりますのでどうぞご一読くださいませませ。

 

f:id:rokurinsya:20170617114024j:plain

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

2016/11/23 18:10 浜松町にあるおやじのウザがらみが心地良い居酒屋にて 

 

みつぼり:じゃあまあ一人ずつ購入したものを紹介していきましょうよ。まずいのくんから。

 

f:id:rokurinsya:20170613152634j:plain

一冊目【紳士靴九話】

いの:紳士靴についての本らしいです。会場で実際に靴を磨きながら同人誌の販促をしてるお兄さんに惹かれて立ち寄って、とても靴が好きな方ということで。仕事でビジネスシューズとか履くけど、全然ブランドとかもわからないし、何かそういったものを体系的に知るきっかけになればなあって感じで。

さいとう:内容はどんな感じ?

いの:靴のイラストが描いてあって、紹介だったり、靴についてのエッセイであったり・・・っていう、商業のルートに乗ってこないトガった内容が面白そうだなあと。知っといて損になる知識じゃないし。ちょっとしたトリビアにもなるしね。

さいとう:まあ知っといて損になる知識ってないけどな。

 

f:id:rokurinsya:20170613152733j:plain

二冊目【旅貯の楽しみスタート編】

いの:旅貯、っていうのかな。これもさっきの靴と同じ「その謎のこだわりどっから来てんのかシリーズ」第二弾というか。

みつぼり:これ見た見た。旅行で行った先の郵便局でお金を振り込むと、そこの郵便局名だか支店番号だかが通帳に印字されるらしくて、それを旅行の楽しみにしませんかっていう内容だよね。

さいとう:ホントにマニアックな中身だな。

いの:なんか乗り鉄界の有名人が「こういう楽しみ方もありますよ」っていう紹介をしたらしいよ。著者の方は、旅行先の郵便局で地元の人の会話を聞いているのが、知らない土地に来たって感じで楽しいんだってさ。あと同じ人なんだけど、旅行先で住民票をとるのも面白いらしくてそれをまとめた同人誌もあったよ。

みつぼり:どっちも市販の本ではまとめられない、ってかまとめても仕方ない内容だね。だからこその同人誌なのかもしれないし。

 

f:id:rokurinsya:20170613152811j:plain

三冊目【SEXY ORIVER Vol.3】

いの:映画に関する評論です。ツイッターでフォローしている方が記事を寄稿しているんですよ。

さいとう:(パラパラめくってから)シンゴジラの記事が多いっすね。あとブレードランナー。この2タイトル以外の名前が見当たらないんだけど大丈夫?

いの:ちなみに俺がフォローしている方はチリ映画についての記事を書いてる。透明ランナーさんって人。

 

 

四冊目?【サークル名:不明】

いの:最後はカードゲームなんですけど・・・架空の恋人が死んだ、その遺書を自分で作れ、って内容なんだけど。

みつぼり:みつぼり:そんなの買ってどうしたの? 作った人は心が疲れてるの?

いの:要は好きな人の遺書だったらどういうものが作られてたら良いか、っていうのを手軽に考えてそれを楽しむんだと思うんだけど。

みつぼり:「だれが/どこで/いつ/何をした」のゲームみたいに、上の句と下の句にわかれたカードをそれぞれ引いて、ランダムに組み合わせてできた言葉を楽しむっていうゲームですな。

さいとう:まあやってみましょうよ。ハイ、じゃあいのくんの架空の彼女が死んだということで、一枚づつ引いてみて?

いの:「知らない人と笑顔で、写真映るだなんて、すごいね。すごい笑顔の持ち主なのね。すぐ横の知らない人に顔向けないなんて笑顔で」「いい水」

みつぼり:……?

さいとう:(失笑)

いの:いやなんかたぶんこれ遊び方ちがう気が・・・。

みつぼり:いい、いい。だいたい見えた。

さいとう:おつかれさまでーす。

 

次はさいとうくんが買ったもの。

f:id:rokurinsya:20170613152949j:plain

一冊目【よくわかるエアコン配管観察】

さいとう:エアコンの配管のスゴいやつをいっぱいのせている冊子。これはニッチな業界シリーズというか、俺が関わっているこの業界によくぞ日を当ててくれた!っていうか。

みつぼり:ここに載ってる変な配管って実際どういうことなの? 工事のミス? 手抜き工事?

さいとう:明らかな手抜きですよほとんど。専門業者の目から見たときに本来あり得ないんだけど、ただまあ金銭的な問題とか、実際工事をする上で仕方ないこととかあったかもしれないし、それを推理するのもちょっと面白い。

 

f:id:rokurinsya:20170613153021j:plain

二冊目【あちこさん③】

さいとう:社会人の作者さんのルポ漫画。アフタヌーンとかで連載してそう。ちょっと生きづらい女の人のレポというか。ご結婚もされているみたいです。

みつぼり:まあありがちだけど面白そうではある。

いの:300円ならコスパは良い気がする。

 

f:id:rokurinsya:20170613153056j:plain

三冊目【新白山文学】

さいとう:俺らが所属していた文芸サークルの後継サークルの冊子。絶対読んで、格の違いを感じてやる。 

みつぼり:そういうとこ性格でるよね。僕は絶対ちゃんと読まない気がしたから買わなかったよ。

 

次はみつぼりが買ったもの。

 

f:id:rokurinsya:20170613191430j:plain

一冊目

みつぼり:まずは緑のルーペ『青春のアフター』3巻。

さいとう:うるせえよお前マジで。

みつぼり:朝、いのくんを待ってる時に浜松町の文教堂で買いました。3巻買う程度には面白い。

いの:これ面白いよね。

 

f:id:rokurinsya:20170613153154j:plain

二冊目【mint vol.1】

さいとう:あー、しがらみ系のやつな。読みたくて買ったの?

みつぼり:いやでもまあ純粋に読みたい気持ちの方が強いですよ。講談社BOX系の作家さんが集まって同人で好きに書いてる雑誌ですね。岩城裕明さんっていう作家さんの小説が好きで、その人の文章が読みたかったからねー。あと円山まどかさんの文章も読みたかった。

 

三冊目【サークル名不明。なんか80年代フリークの女子のゆるマンガ】

みつぼり:完全に惰性というか、流されて買ってしまったよ。ちょっと割高感があるのは否めない。最近『スローモーションをもう一度』っていう80年代にのめり込んでいる高校生を題材にした漫画をイノと面白いって話し合ってて、ちょっとその影響もある。

いの:珍しく紙の本でマンガ買っちゃったからね。面白い漫画だった。

 

f:id:rokurinsya:20170613153228j:plain

四冊目【2016横浜観戦記】

みつぼり:横浜ベイスターズのシーズンシートを買ってるファンの方が、全試合のスコアリング・成績・勝ち投手・選評とかの細かいデータを一試合ごとに細かーーくつけたその記録集。すごい熱だよね。値段の付け方も横浜ファンの場合は好きな選手の背番号×10円っていうところに粋を感じたよね。

さいとう:こいつが迷ってるのを俺が煽りに煽って買わせた。ホント細かいよな、ジャイアンツでやっててくれたら買うか迷ったわ。すげえよこれ。

 

f:id:rokurinsya:20170613153257j:plain

五冊目【宗教とアニメーション】

みつぼり:宗教のアニメーションについてをまとめた考察本。キリスト教とか仏教とか、あと創価学会のアニメとかこんなあるんだ!とか思って。体系的にこういうジャンルを俯瞰できるってのは熱いよね。宗教の教えに関する知識を持たない人達に向けて教えを広めるための方法として、歌とか絵画とか伝わりやすいものにしてきたんだと思うんだけど、それが現代においてはアニメーションになってるんだなあって考えて読むと意義深い。

さいとう:着眼点は面白いな。

いの:意外と幸福の科学の映画最新作『UFO学園の秘密』は評価高いらしいですよ。

 

f:id:rokurinsya:20170613153350j:plain

六冊目【AV業界の基礎知識 総集編】

みつぼり:AVのプロダクションに勤めてる人が、辞めてからAV撮影の一日の流れみたいなものを体系的にまとめた本が欲しいと感じて自分で作ったらしい。 内部の人間じゃないとわからない、かなりつっこんだ情報知識が満載で面白そう。

さいとう:この人コミケにも出してるらしいからね。

 

 

【5年ぶりに参加した久々の文フリの印象】

みつぼり:で、どうでした? 文学フリマ

いの:途中から飽きた。

さいとう:そうだな~。ものすごい疲労感があるっていうか、つまり目新しいものがなんもなかった。サークル数が800に増えたからといって、なにか変わるものじゃねえな。その他有象無象が増えました、ってだけというか。

いの:確かに。5年前と変わってない。というかむしろ、以前ブースを出してたノンポリ天皇みたくトガったサークルがあんまりなかったような気がした。

さいとう:参加者みんなに言えるんだけど、声が小さいよな。会話のキャッチボールが高確率で成立しねえっていうのは、ねえ。

みつぼり:出展者が僕らを含めた客に対して絡みづらさとかを感じてのかもしれないけど、それ以上にコミュ力不足はいろんな人から感じた。まあ文芸同人界隈だから仕方ないのかもしれないけどね。

さいとう:あとなんていうかすごい自給自足が出来てる界隈だよな。悪い意味でというか、内輪で循環が完成しきっているというか。

みつぼり:参加者A「面白そうですね^^ 買います^^」参加者B「ありがとうございます^^ あ、そちらのサークルさんのも面白そうですね^^ 買います^^」みたいなね。

いの:外から入ってくるお客さんがあんまりいなかったよね。

みつぼり:客も参加者も結局身内以外はいないってか、確かに5年前よりサークルはめちゃめちゃ増えたけど、たぶん身内の裾野が広がった結果の800サークルでしょこれ?

さいとう:まあそれだけ発表したい奴はいるってことだよな。それだけ読みたい奴がいるかは別として。

いの:俺らがサークル参加してた5年前はさ、もうちょっと全体の活気があった気がする。主催者がトークショーとか企画してたり。今回はそういうものもなかったし。同人界隈における文学っていうものの全体の流れをこうしていこう、みたいな心意気もどっかいっちゃったような感じで。全体のグルーヴ感もなく・・・。本当に各々が思い思いのものを販売するただの同人誌即売会の場になってしまっているというか。

さいとう:っていうかね、小説家になろう」とコラボしちゃダメでしょ。文学フリマが。そもそも、そういうところと遠くにいようっていう集団じゃないの? 「なろう」はコミケに任せておけばいいじゃん、って。

 

【話は繰り返しますが】

いの:本当にさあ、初期の頃はもっとごった煮感があった気はするよねえ。

みつぼり:今日はプロの作家というか、結構たくさん商業で書いてる作家もサークルで出展してたよね。腹括って商業で勝負しろや!ってちょっと思った。

いの:う~ん、編集さんとかに口出されないでのびのびやれたりするんじゃないの? もしくは同人でしか書けない作品があるとかさあ。

さいとう:それかプロって肩書きで文フリで無双したいとかな。でもその割にはコミケみたいな圧倒的なサークルって無かったよな。

みつぼり:奥の壁サーとかむしろ割食ってる感すらあったよね。小島アジコさんのところとか。

さいとう:あと、まーーどいつもこいつもラノベ書きてえのな!

みつぼり:個人的にはもっとみんなAVの人のサークルみたいなことやって欲しいんだけどね。

さいとう:そうそうそう。ってか、サークル参加しないで買いに来る人が同人に求めるのってそういう本じゃん。

みつぼり:「そんなおもしれえマニアックなことやってんの!?」っていうね。エアコンの配管の本とかみたいな。そういう知らなかった面白いこととかを本にして人に伝える謎の熱意みたいなのを、各サークルからもっともっと感じたかった。

さいとう:冊子は買わなかったけど見てて面白かったサークルで言うと、グルジア歴史小説とか、旧日本軍がどうのって本とか、あと幻冬舎に騙された!っていう自費出版の失敗実体験記(?)の冊子を配ってる人とか、闇が深そうでよかった。カラーの冊子をフリーペーパーとしてブン投げてる潔さに拍手を送りたい。

いの:怒りっていうのはひとつの衝動なんだねえ。あとね、本作り以外のところの話もすると、呼び込みとかも以前の方が激しかった気がする。

さいとう:その辺は800サークル集まって、2フロアになって薄まったのかもしれないけどな。だからそういう意味では懐かしいよな、ノンポリ天皇とか。取り巻きみたいなのがたくさんいて、「キチガイ小説売ってま~す」みたいなノリとかさ。

いの:俺たちが知ってる文フリはそこで終わってたのかもね。

 

 【購入する側になってみて感じた買うことの難しさ】

さいとう:あと思ったんだけど、「大学のサークル」っていう集団はあの空間だと結構上位のステータスだと思うんだよね。買ってもらえる。

みつぼり:お墨付きというか、属性がくっついてる感じはあるよね。バックグラウンドがわかるから読むほうも読みやすい。俺らの時にもいたけど、その学校の卒業生は気にかけてくれるし、今の学生ってこんなもの書くんだっていうフックで買う人もいるかもしれないし。

いの:逆にそういうサークルでもないとさ、なにかしらのコンセプトをしっかり打ちださない限り、本当に得体のしれない集団としかみれないよね。

さいとう:っていうか本当にそういう集団多かったよな。400サークルくらいはそれだった気がする。

いの:小説系のサークルはだいたいそんな感じになっちゃってるよね。

みつぼり:だから正直買いようがないって感じがあった。なにを手がかりに買ってよいやら。

さいとう:コミケと違って文芸の即売会って難しいよな。「お手にとってご覧ください」ってみんな言うけどさ、パッと中見て面白いかどうかなんて正直わかんねえよ。

みつぼり:いやもうホントその通りだわ。判断がつかないから正直物の言いようがなくて。

いの:表紙かわいいですね、とかそんなことくらいしか言えないよね。

さいとう:あと運営はサークルの前にいすを設置してくれ。マンガはパラ読みでいいけど、小説なんて立ってパラっと読んだって正直良さなんかわかんねえよ。コミケスタイルを踏襲する意味なんかなんもないんだから。文学フリマって銘打ってんだったら、文芸を選んで買うのにいいやり方を考えろやって話ですよ。

いの:その為に見本誌コーナーがあるんだけど、ブースから場所も遠いし、ブースじゃないとない品物も結構あるからね。それはいいアイデアかもね。

さいとう:あとブレスレットとか売ってんじゃねえよ。なんか文学に関係あんの?

みつぼり:それはそっとしておいてあげよう?

 

 【ロクリンシャとして自分たちも文フリに参加してみたい?】

さいとう:俺は自分の小説があの場で買ってもらえる自信は全くない。

いの:自由な感じで書いて買ってもらえるのは、学生かプロもしくはそれに近い人たちだけなんじゃないかなあ。

さいとう:極端な話だけど、例えばいま売れてる作家の・・・例えば東野圭吾?が、名前伏せて売り子雇って冊子を販売したとして、申し訳ないんだけど大して売れないと思うんだよね。立ち読みで1分か2分間しか手にとってくれないんだったらさ、結局のところ小説ってそのくらい掴めないものだとおもうんだよね。

いの:まあ確かに相当独創的な文章を書く作家でもなきゃそうなるだろうね。

さいとう:そういう場に意味はあるの?って話なんですよね。

いの:婚活の体験を小説に仕立てた本を販売してたサークルとかあったけど、アマチュアなら体験小説よりも普通にルポタージュにしてくれた方がまだ気になるわって思った。

さいとう:そう、そのルポタージュを読みたいってのはそれでいいんだけど、じゃあルポを書いて売ったとして、果たしてそれって「文学」フリマなのかな、っていうね。すげー難しいよね。やろうとしてることが。

いの:そうだねえ。うーん、どうやったらサークル参加して売れると思う?

さいとう:俺はピクシブでテキトーに良い絵師を探して、2万でも3万でも払って表紙を描いてもらう以外に手はないと思う。やりゃあ絶対売れるから!

みつぼり:買う方も選ぶ基準がわかりやすくはなるよね。

さいとう:大学生という肩書きを失った俺たちにとってはそれしか手がない。俺らを美少女化したキャラを表紙に描いてもらえばたぶん飛ぶように売れるぞ。いのは病弱なメンヘラ、みつぼりは・・・なんかうっとおしい感じの女。

みつぼり:さいとうくんはそのまま斑目晴信にすればいいね。

さいとう:じゃあロクリンシャって俺ハーレムじゃん!

いの:あと他の案として、紹介のフリーペーパーを作るっていうのはいいと思うんだよね。例えばこの座談会の内容をまとめた冊子を作るとしたら、各回の内容が紙一枚でわかるようなあらすじをまとめたペーパーとかね。

みつぼり:それいいね。冊子を読んでもらうんじゃなくて、冊子の内容を立ち読みレベルですぐ理解してもらえるってのはデカいね。

さいとう:あとちょっと俺が考えたのは、文フリ始まった瞬間に「完売御礼!」って札出しておくって手な。そんでフリーペーパーだけ配りまくんの。

いの:なんで?

さいとう:え? 「完売御礼!」って書いてあるサークルのフリーペーパーって欲しくならない? 「すいません全部売れちゃいまして~フリーペーパーだけなんですけどお~」って言いながら配りまくればめちゃくちゃ持ってってくれそうじゃない?

みつぼり:すげえ汚いマーケティング手法だな。

いの:ちょっと話がずれるかもしれないんだけどもうひとつ。実際に回ってみて思ったんだけどさ、なんか袋売ろうよ。紙袋とかスーパーの袋とかでいいからさ。

みつぼり:タダでくれるのが一番だけど、確かに売ってくれれば助かるわ。

いの:渡されまくったフリペとかの入れ物がなくて困ったから結局近くのローソンで紙袋買っちゃったもん。たぶん他の客たちも欲しがってたよ。

みつぼり:あとこれも回ってみて思ったんだけど、回る前は有料冊子よりも一人でも多くの人に手にとって貰いたいし、儲け度外視にして無料冊子にしてバラまくって方がいいんじゃないかなーって思ってたんだけど、やっぱ金出して買って貰わないとダメだな。

さいとう:(自分たちの冊子の)価値が図れないよな。

みつぼり:客として参加した今の俺らとかそうだと思うんだけど、金出して買ったものに関してはちゃんと読もうって意思があるけど、無料で配られて受け取ってしまった有象無象の冊子に関しては、悪いけど絶対まともには読まないと思うんだよね。

いの:100円でもいいからお金は払わせるべきだよねー。

みつぼり:それをこじらせると「言い値で売ります!」ってなるんだけど、正直買い手からするとそれってちょっとめんどくさいから、ちゃんと自分らで価値を図ってこっちサイドで買いやすい値段設定をしてあげるのが正解だわ。難しいけどね。ちなみになんだけど、サークル参加はしたい?

いの:俺はしたい。

さいとう:まあ俺も一回くらいはしてもいいかなあとは思うな。座談会のまとめ冊子だとして、もうちょいストック溜めてからだけどな。

いの:どうせやるんなら座談会だけじゃなくてなんか他にも企画を出していきたいけどね。

みつぼり:この次点で過半数だから、じゃあそのうち考えてみましょう。

 

【文フリはいろいろな人種のるつぼ】

さいとう:まあでも結構ねー、なんかお前マジか、みたいな人が冊子売ってる光景があちこちにあって、あれはねー。救いがない感じがしたなあ。冗談だろ?っていう、「お前、ココで同人誌売っててどうすんの?」みたいなねー。

いの:え、それどういう意味?笑

みつぼり:まあ確かになんの救いもない光景は散見されたよね。もうやめときなよ、みたいなね。言葉にしづらいんだけど、たぶんどこにも誰にも届いてないことをあそこでやってるなあって印象をちょいちょい受けた。

さいとう:たぶん、あれを地獄って呼ぶんだと思うよ。そんな闇金ウシジマくんみたいな現実見せんじゃねえよって思った。

いの:それは・・・その、そっとしておいてあげようよ。人様の自由じゃないですか。なにかしら世の中との繋がりを求めてたりするんじゃないかなあ。

さいとう:いや、前世でなにかやったんだと思うよ。その結果、たぶんあの地獄に落とされてるんだと思うけどね俺は。

みつぼり:償いなんだね。そう考えると不思議と合点がいくねえ。

 

文学フリマの今後】

いの:どうなるんだろうね。文学フリマって場がなくなることはないんだろうけど。

みつぼり:いやむしろ広がってくでしょ。

いの:サークル数が増えてるだけじゃなくて、この数年で全国各地で文フリin○○みたいな感じで地方開催されてるみたいですよ。

さいとう:発表したい奴は無限にいるからね。夢だから、書いてる人にとっての。自分の作品を製本して誰かに買って読んでもらうっていうのは。

いの:群馬出身民からすると、正直文学フリマin前橋とか100サークルも集まるのか?とか思っちゃうけどね。

みつぼり:東京から遠征で参加する人がたくさんいるんだろうから全然集まるでしょ。だってたぶん第一目標は「前橋の人たちに面白い作品を届ける」ってよりも「前橋の文フリで活動している同人界隈のサークルさん達と交流を深める」って感じだろうから、たぶん極論どこでもやれるでしょ。

いの:あー、そういう側面があるのかなあ。

みつぼり:地方での文フリ開催っていうことから読み取れる意味として、文フリが「文芸創作をしている人たちの交流の場」っていうところに帰結していってるのかなーって感じがする。逆にそれがなかったら、地方開催を草の根でやってく意味ってあんまりよくわかんないっていうか。

いの:うん。

みつぼり:おそらく文フリは、こんな面白い同人誌を俺達は作ってまっせ!って外に向かって開いていくコミケ的な場じゃなくて、例えば『アイカツ!』のオンリーイベントみたいに、それを好きな人が一日その空間に押し込められることによって交流が生まれたり深まったりするオンイベ的な場として機能しているんじゃないかって思うんだよね。文フリを例えばコミケとか、あるいは出版業界でいうところの「本屋大賞」みたいなお祭りにして外に広げていくっていうよりも、俺らの面白いものを俺らだけで回していくっていうところに移行していってるのかなーってのをすごく感じた。

さいとう:確かになあ。以前感じてた文フリとのギャップはその辺にあるのかもしれないな。

みつぼり:なんかちょっと思い出補正がかかってるのかもしれないけど、昔はもうちょっとみんなで面白いことしていこうぜみたいな空気というか一体感があったと思ったんだけどね。もう今は惰性で続けてるサークルもかなりあった気がする。まあある程度は仕方ないんだけどね。腐してますけどこの辺はたぶんいいとか悪いとかじゃなないですよ。

 

【最後に・・・】

みつぼり:じゃあみんなそれぞれ言いたいこと言ったし、最後に各々の『ミス文フリ』を発表して締める?

いの:いいけど居酒屋じゃなくて、どうせなら会場で教えて欲しかったわ。

さいとう:写真とか撮らせてもらえば良かったな。今これなんの確認のしようもないから言うだけだよ。じゃあ俺は、C-××のブースの子が一番かわいかったと思う。

みつぼり:ちょっと貰ってきたサークル一覧冊子確認するから待って。

いの:なんの時間なのこれ。笑

さいとう:C-××の子はね、地味な感じで非常によかった。次点はB-××。こっちも地味めな感じでかわいかったねー。サークル紹介には高校生ですって書いてありますね。

いの:(サークル紹介を見ながら)ペンネームが高校生っぽくていいね。

さいとう:あと最後に番外編でC-△△。これはブースでめっちゃカレー喰ってて面白かった。すごい、すーごいカレー喰ってて、なんかよかった。

みつぼり:なんかきみはかわいいの基準が歪んでるよね。

さいとう:俺が気後れしない女かどうかだから。そんなにかわいくなくていいんですよ。

みつぼり:いのさんは?

いの:いや、回ってる時にきみらに「お前のはいいよ」ってdisられてから全然確認してないんだけど。

さいとう:何でお前そんな心弱いの?

みつぼり:自分を貫けよ。

いの:・・・じゃあdisられる前に発見した子が一人いるんだけど、えーと、E-××。一人でブースにいたんだけど、なんか居場所なさげな感じでよくて。

さいとう:そーなんだよな!! あの会場でさあ、一人で寂しそうにしてるだけで3割増しぐらい良く見えるよな!

いの:で、ブース撤収する時間にその人のサークルに立ち寄ってみたんだけど・・・

さいとう:あ、それすげーフェチズムお前! それわかるけど!! 撤収シーンはお前それすげえよ。やばいよ。

いの:いや別になんか狙って行ったわけじゃなくてたまたまなんだけど、その人の撤収をお母さんくらいの年の女性が手伝ってて、なんか最後まで男っ気ない感じがすばらしかった。

さいとう:その撤収みれたのはすごい良いな。販売中は別に座ってりゃあいいだけだけど、お前、撤収シーンは自発的に行動しなきゃいけないじゃないですか。これはすごいですよ。

いの:あ、あの子歩けるんだ、みたいなね。

みつぼり:www

さいとう:いのは本当に変態だなあ。俺は間に合わなかったよその思考。そうか・・・最後はミス文フリの撤収シーン見に行かなきゃいけなかったんだな・・・。

みつぼり:ひとつだけ確かな結論が見つかってよかったね。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

というわけで今回の座談会、文学フリマ全力レビュー!!!!!!!回はこんな感じです。5年前の方が活気があったとか、昔の方がカオスで良かったとか、そんなことばっかり何度も繰り返していますが、何度も繰り返したくなるくらい僕らが感じた正直な感想なんだろうなあと思い、カットせずにあえて盛り込みました。

 

座談会全体として文フリdisが多めのような気がするので、まあ一応誤解のないように申し上げておきますが、僕らの基本的な考え方としてああいう即売会はもちろんあってよいと思うのです。特に、ケチはつけてますが参加されている方々は思い思いのものを発表して世の中にぶつければいいと思います。運営に止められない限りはブレスレットもじゃんじゃん売りましょう。

 

ここからはあくまで僕の個人的な意見ですが、ひとつだけ最後に申し上げるとするならば、主催側といいますか、運営されている側は『文学作品の展示即売会』を銘打ってその界隈の最大イベントとなってしまった文学フリマを、これからどのように舵取りしていくのか、よーく考えていって欲しいなあと思った次第でございます。みんなで作る文フリですが、ガワというか、展示即売会のパッケージはあくまで主催側が作るものだからねえ。これからも、よりよいものにしていって欲しい。

 

文学フリマ・文フリで検索してこの記事に辿り着いた人はとりあえず一度行ってみて、自分の目で感じてみると良いと思いますよ! 特に撤収シーンは見ものやで!!!!

 

(文責・みつぼり)