ロクリンシャ

三柱の人狼とそのなかま達による体当たり座談会系集団の活動報告(公式HP:rokurinsya.wixsite.com/rokurinsya & 公式Twitter:https://twitter.com/rokurinsya007)

ロクリンシャ、それは三柱の人狼とそのなかま達による体当たり座談会系集団の活動報告
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座談会:『はじめてのピンク映画!』前編

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昭和の時代、一世を風靡したピンク映画も、いまや都内では常設の上映館を2館残すのみとなった。平成も終わろうとしている今、かろうじて灯っていたピンク映画という火が、消えかかろうとしている。
僕たちは、ピンク映画館に行ける最後の世代になるかもしれない。
多様化するエロを謳歌してきた僕たちに、かつて覇権を握ったエロ・レジェンド、ピンク映画はどう映るのか。
そこにあるのはきっと、在りし日へのノスタルジーだけではない。僕たちが知らなかった、4DXを超えた映画体験が、そこにあるかもしれない
1月の凍える街に、愛の灯火を求めて集う男たちと共に、僕たちロクリンシャは何を見る。

 

ということで、新年最初のロクリンシャ座談会、テーマはピンク映画! ロクリンシャメンバーは一応みんな20代なので、性に目覚めた頃からすでに、簡単に無修正エロ動画にアクセス可能な世界が広がっていました。その一方、成人映画館はと言えば、都内に限っても2012年には浅草世界館・浅草シネマ、2014年には新橋ロマン劇場、2016年には飯田橋くらら劇場と閉館が相次ぎ、最後に残ったのは上野オークラ劇場とシネロマン池袋の2館のみという現状。これは急がないと、「ピンク映画を成人映画館で観る」という体験が過去のものになる恐れがあります。今回はその現存する2館にお邪魔しました。

 

潜入レポの前に、簡単にピンク映画・ポルノ映画についてお勉強しましょう。詳しくはwikiを参照してもらいたいのですが、大手映画会社によって製作された劇場上映作品を「ポルノ映画」、独立映画会社によって製作された劇場上映作品を「ピンク映画」と呼ぶそうです。

ポルノ映画で有名なのは、やっぱり日活が1971年から1988年まで制作した「日活ロマンポルノ」でしょう。他にも日活に先行して東映が、1960年代後半から1970年代末頃までポルノ映画を製作しています。テレビ等の新しい娯楽に押され、興行の伸び悩んでいた当時の映画業界が、起死回生の手段としてポルノ映画の製作をはじめたわけです。特に経営難に喘いでいた日活は、一般映画の製作をほとんどストップし、ポルノ映画に社運を賭ける方向に舵を切りました。“10分に1回絡みのシーンを入れる”、“低予算”、“70~80分の尺”という制約を守れば、自由度の高い映画表現が許された制作体制は、クリエイターの創作意欲を刺激し、数々の名作を誕生させ、また多くの著名な映画監督を世に送り出したのでした。

一方、ピンク映画は、 ポルノ映画より以前の60年代前半頃から中小規模の映画会社が製作しており、当然大手映画会社の製作したポルノ映画よりさらに低予算(「300万円で撮影期間3日間」が一般的だという)で製作されています。前述のとおり、ポルノ映画は日活ロマンポルノの終了により1988年に幕を閉じていますので、それ以降現在に至るまで新作が作られているのは、このピンク映画の方というわけですね。

事前課題として、ロクリンシャメンバーには日活ロマンポルノ作品『(秘)色情めす市場』(1974年)と、NHK制作のドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ 運命の分岐点「ロマンポルノという闘い 日活・どん底からの挑戦」』を観てもらいました。

(秘)色情めす市場 [DVD]

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さいとう:ビールぶっかけながらヤる場面で一応勃った。このシーンでクールなヒロインがはじめて嫌がってたのが良かった。

みつぼり:ロン毛の兄ちゃんが爆発するシーンで理解が追い付かなかった。こんなの雑念多すぎてオナニーできないよ!

 

 イノは他に以下の3本も鑑賞。

ラブホテル [DVD]

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セーラー服と機関銃』『台風クラブ』の相米慎二監督作。 80年代半ばの都会的な空気感がたまらない作品です。ちなみに80分くらいの尺で、まともにエッチシーンと言えるものは2回くらいしか無かったと思うんですけど、すでに実績のある監督だから許されたんでしょうかね。

宇能鴻一郎の濡れて打つ [DVD]

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 平成ガメラシリーズや『デスノート』の金子修介初監督作品。一言で言えば『エースをねらえ』のエロパロディです。これ、全編パワーワードに満ちててめっちゃくちゃ面白いですよ。平沢進みたいなコーチがヒロインの腰のバネを鍛えたり、脱水症状を肉棒注射で治療したりと、見ごたえのある熱血指導が繰り広げられます。笑いだけじゃなくてちゃんとエロいのも良いです。

Mr.ジレンマン 色情狂い [DVD]

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主演が若かりし頃の柄本明。ヒーローモノらしく、真似したくなる名乗り口上がしっかりあるのが良いです。家族内でのカースト下位のお父さんの悲哀に満ちたお話なんですが、後年の『逆噴射家族』とかも少し連想しますね。

 

さて、予習してきたのが往年の日活ロマンポルノで、実際に鑑賞するのが現代のピンク映画なので、本題と事前課題とで少々ズレがあったりはするのですが、ロマンポルノも3本立て上映の1本は他社から買い付けたピンク映画だったそうですし、そこはまあ、あまり気にしないということで。

 

 -1月28日(土) 昼 上野にて-

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みつぼり:いの君、今日のスケジュールの説明を。

いの:はい。えー、まず上野オークラ劇場で『感じるつちんこ ヤリ放題!』を舞台挨拶まで鑑賞、その後シネロマン池袋で『強制飼育 OL肉奴隷』を鑑賞します。

みつぼり:『つちんこ』楽しみなんだよね。頭悪そうでさ。

いの:一応、事前情報で2人にも伝えてたけど、ピンク映画の劇場は今や、ゲイの方の出会いの場になっているそうなので、純粋に作品鑑賞できる空気かは分からないからね。

みつぼり:うん。だから俺、何があってもいいようにと思って、一応朝シャワー浴びてきてるから

いの:さすが、仕上げてくるねえ。

さいとう:3年後に路上で体売ってるみつぼりと再会したくないよ俺は。でも上野オークラ劇場は、今日は舞台挨拶があるから、純粋に女優目当てのノンケが多いんじゃないの?

みつぼり:本当に? ハプニングバーみたいな感じになってない?

いの:でもまあ、状況に流されるなら流されるでアリ。そのあたりは互いに見て見ぬフリをするってことで、「このまま最後までいいかな」って判断ならそれはそれでいいと思う。

さいとう:何を言ってるんだ。

みつぼり:いやいや、分かりませんよ、こればっかりは。

 

ー『感じるつちんこ ヤリ放題!』in上野オークラ劇場ー

あらすじ:滝を見るために山奥までやって来たタクシー運転手の一郎(櫻井拓也)と妻の園子(涼川絢音)。しかし道に迷ってしまい、とうとう野宿するハメに。ところが一郎がツチノコらしき怪生物に襲われて瀕死の状態になってしまう。園子は何とか助けを呼ぼうとするのだが・・・


映画 『感じるつちんこ ヤリ放題!』 予告

 

そんなわけで、上野オークラ劇場にやってきました。

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入場すると、ロビーの雰囲気は映画館のロビーというよりも・・・

みつぼり:ピンサロの待合室に来たみたい。

確かに、お客さん達も心なしかそわそわした感じで、映画を楽しみに来たという様子ではなさそうな気も。

料金は一般1,600円で、3本立ての入れ替え無しでの上映。毎日オールナイト上映なので、その気になれば朝から翌朝まで入り浸ることもできます。

料金表の中に、見慣れない表記を発見。「2階席2,000円」。2階席・・・?

みつぼり:せっかくだから3人で2階席行かない?

いの:あの・・・たぶん2階席っていうのはさ、いわゆるハッテン場なんじゃないかと思うんだよね。

みつぼり:ああ、そういうこと!? 分かんないじゃん、1階がハッテン場で2階がマッタリ見たい人用かもしれないよ?

いの:どうだろう・・・

さいとう:まあ、どっちにせよ普通にただ映画観てる人もいるんじゃね?

真相を確かめるために、じゃんけんで負けた人が2階席に行くことに。結果、言い出しっぺのみつぼりが潜入することになりました。

 

<1階>

いのとさいとうは1階席へ。劇場内に入ると、予想以上に広く、8割近く席が埋まっているという盛況ぶり。しかも、なぜか立ち見客が非常に多い。上映中も私語が多く、こんなに落ち着かない映画鑑賞体験ははじめてでした。客層は主に中年~老齢の男性。一部に中年カップル(?)の姿も。通い詰めている馴染みの客が多いのか、なんだか不思議とアットホームな空気も流れているように感じました。噂に聞いていた、カップル(男×男含む)がおっぱじめるみたいなことは無し。

 

<2階>

2階席に向かったみつぼり。以下、LINEでの実況中継です。

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あとで知ったのですが、どうも2階席は女人禁制になっているそうです。やっぱり、2階はそういう目的のための場所だったみたいですね。最初は怖がっていたみつぼりも、さすがの適応能力で最後は相手を受け入れる姿勢を見せたのは、映画以上にドラマチックでした。

 

ノンケ向けの舞台挨拶を終え、山手線内で興奮ぎみに2階での体験を語るみつぼりと僕たち一向は、次なる劇場、シネロマン池袋へ向かうのでした。

 

つづく

 

(文責:いの)