ロク-リンシャ

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座談会:『父について考える』 まとめ・蛇足編

7月30日土曜日 20:00
店員さんがつれない市ヶ谷の某北海道系居酒屋にて

みつぼり:じゃあそろそろいのくん、締めてください。

いの:うん。えっとね、幼稚園の頃、母親へのメッセージを似顔絵付きで描くみたいなのがあってさ。

みつぼり:あー、やったねそういうの。母の日とかにね。

いの:それがいまだに実家に残ってるんすよ。でもね、父親へのメッセージっていうのは、考えてみたら描いたことが無いんだよね・・・。でも今日の話を経た今こそ、親父に伝えられる言葉ってのがあるんじゃないかな。だから、本日は俺ら3人それぞれの父親へのメッセージと似顔絵を描くことで締めとしたい。

さいとう:wwwwwwwwwwwww

みつぼり:wwwwwwwwwwwww

いの:もちろんブログにあげる。

みつぼり:こいつマジかよ・・・。

さいとう:お前なんだその悪魔的な発想は(笑)

いの:体張ってかないと駄目だと思うんだよ。

さいとう:なるほど(笑)

みつぼり:なるほどぉっ!?

いの:漫画や映画を上から語るのもいいけどさ、自分たちも傷ついていかないとさ。安全圏にいても面白くないんだよ。

さいとう:なるほど!

みつぼり:なんでお前の親孝行に付き合わされなきゃいけねえんだよ・・・。

さいとう:わかった、わかった。とりあえずみんな一杯ずつ酒頼もうか! 一回落ち着こう。それから描こう!

みつぼり:きっつい・・・。

いの:紙とペンは持ってるよね? 描けるように準備しておいてね。

さいとう:お、ここに来てやっと、いのが企画立案者らしいリーダーシップを発揮しだしたぞ。

みつぼり:発揮しなくていいから・・・。

  

(しぶしぶノートを取り出しメッセージと似顔絵を描き始める一同)

 

みつぼり:・・・進んで地雷踏んでいくよね、いの君って。そういうとこあるよね。

さいとう:しかも俺らの手握ったまま地雷踏みに行くからな(笑)

いの:がんばれ(適当)

みつぼり:親父の顔を描こうなんて思ったこともないからなあ、どんなだっけかなあ。

さいとう:そもそも俺は絵心が絶望的に無いから。

みつぼり:俺もそうだよ。だって絵が描けたら小説なんて書いてないっすもん。

いの:気持ちがこもっていればいいんだよ。下手でもいいんだよ。

 

(各々作業に没頭し、しばし沈黙)

 

みつぼり:全然似ねえんだよな、こうじゃねえな・・・。

さいとう:なんかこだわってるぞあいつ。

みつぼり:なんだよこの時間マジで。

さいとう:wwwwww

みつぼり:自分の親父の似顔絵描くとかいって、しかも三者三様に下手だしさ・・・(笑) ホントに何の時間なんだこれは。キツいよおぉ・・・!

さいとう:いのは、この悲鳴が欲しかったんだよな?

いの:そうだよ。

みつぼり:きつい・・・きつい・・・・・・。

 

――さらに数分後――

 

さいとう:(似顔絵を描きながら)笑顔のお父さんにしてあげよう?

みつぼり:・・・死にたいなあ。

さいとう:wwwwwwwwwwwww

みつぼり:26歳にもなってさあ、親父の似顔絵を真剣に描くとか、こんな時間過ごすぐらいなら死んだほうがましだよ(笑)

いの:www

みつぼり:酔ってるから言ってるんじゃねえよ本気だよマジで。つらいよぉ・・・。

さいとう:いやあ、みつぼりがこんなに嫌がってるとこ見るの最高なんだけど。

みつぼり:お前の歪んだ性癖いま言わなくていいよ!

さいとう:ほんと超気持ちいいんだけど。いつもこいつ、人が嫌がることしかしないから。

いの:あはは(笑)

みつぼり:お前らの思う俺ってなんなんだよ!

 

そんなこんなで、文句を言い合いながらも、3人ともなんとか完成にこぎつけたのでした。以下、それぞれの父親の似顔絵を、メッセージの朗読音声付きで公開します!

 

【さいとう】

soundcloud.com

 

みつぼり:さいとうの親父っぽいな(笑) 頬骨の感じとかな。

いの:ぽいぽい。

さいとう:この絵の帽子、この間親父からもらったんだよ。

みつぼり:被ってんの?

さいとう:いや、いらないし被ってない(笑) で、一応メッセージについて解説すると、うちの親父がよく「頑張りましょう」って俺に書くんだよ。

いの:メールで?

さいとう:いや、メールじゃなくて。例えば、入学祝いの封筒の中にぺらっと入ってる一枚紙のメッセージみたいなのでさ。だからもう今は、俺が親父に対して「頑張りましょう」って言える歳かなって思ったので、(メッセージを)書いてみました。

 

【いの】

soundcloud.com

 

さいとう:お、一番上手い。

いの:メッセージの「いつもありがとう」の部分まではさ、幼稚園の時に書かされた母の日メッセージみたいなのと、あえて同じ流れにしてみました。母親に伝えたのと同じ言葉を、20年越しに父親にって感じでね。

さいとう:それにしても朗読の仕方がズルいよな。「いの」じゃないもん。「INO」が読んでるもん。

 

【みつぼり】

 soundcloud.com

↓ 

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※朗読直後、やり場のない怒りに駆られたみつぼりによって握りつぶされた紙片。

さいとう:(くしゃくしゃになった紙を広げて)でもほら、お父さんが笑ってるもん。

いの:笑ってるねぇ・・・。

みつぼり:むっかつくなあっ!(笑) なんだよ「笑ってるねぇ・・・」って!

いの:親父にはいつまでも笑顔でいてほしいよね。

さいとう:そうだねぇ(笑)

 

(この後、父親話と並行して盛り上がっていた佳子様眞子様トークの勢いで靖国神社および皇居に向かい、〆に餃子を食べ、ボン・ジョヴィを合唱しながら帰路についたが、その間もみつぼりの恨み節はついに止まることは無かったのであった)

 

以上、副読本も結局のところ一切使ってないとか、一体何がいけなかったのか、みつぼり君が死にたがったりとか色々ありましたが、自分の父親へのを想いあらためて顧みることも、他人の父親観をじっくり聞く場面もなかなか無いわけで、これはこれで、面白い座談会になったのではないかと思います。

社会人になって4年目、結婚どころか彼女すらいない3人が今後どう生きていくかは分かりませんが、現状としては父親の元から離れ、自分が父親になることもまだずっと先であるからこその、概念的な「父」像を語るのには良い時期だったのかもしれません。

次にまた同テーマを扱う日が来るなら、そうですねえ、メンバーの誰かが父になった時でしょうか。あるいは女性から見た父親観なんかも聞いてみたいところですね。このホモ・ソーシャル集団に女性ゲストが来てくれるとは思えませんけどね。

それでは、次回の座談会でまたお会いしましょう。次回はとことん体を張った企画です。お楽しみに~。

 

(文・いの)